父の生態
アル中疑いの父の生態について書こうと思う。もちろんボカシは入るが、ブログではアルコールに間することは全て事実を書いていきたい。
まず、仕事。
地名は出せないが、そこそこの大学を卒業した後、公務員として働き始めてもうすぐ40年、ずーっと仕事を辞めずに働き、結婚して子どもが3人いて一軒家も建てた。
これだけでもすごいと思う。
ほんとに、バブルが弾けてから生まれて好景気を体験したことのない、お先真っ暗、年寄り多すぎでしょ?どうすんの?どうなんの?っていう今の20代の若者(私含むうちの兄弟)からしたら、なんて成功してるんだと思う。
安定してていいじゃん、クビの心配もなく、営業成績もなく、会社が突然潰れまーすと言うこともない。
年収もそこそこあります。
でもでも、職場の人間関係にめっっっっちゃくちゃ不満があるらしい。
「らしい」と言うのは、酒に酔ってそう言うことを怒鳴ってる所しか聞いたことがないから、それが本当なのか怪しいので。
そもそも、シラフでも、他人を批判したり悪口を言ったりする時は、話半分で聞かなきゃいけないと思ってる。だって向こうにも言い分があるし、その場にいない限り、客観的に見ることは不可能だし・・・
それを踏まえて・・・
本人曰く、「俺はバカにされてる」「同期が部長なのに課長なのは俺だけ」「俺の能力を上が生かさない」などなどの、本人から見れば不当な評価が気に入らないらしい。
だから酒を飲む。
もう前後不覚になるまで飲む。
いや、なっても飲む。
そしてくだを巻く。
上記のようなことをわめき立て、時には家の中を壊し、ストレスを発散する。
それも、なんの関係もない家族に対して。
暴力こそは振るわないが、むしろ、暴力さえ振るわなければオッケーだと思ってるフシがある。
暴力を振るったらDV夫(←最近覚えたよ、インテリだろ?と言っていた)になるし、警察も呼ばれかねない。
でも、家具なら大丈夫っしょ、ぎりセーフ!と思ってるように感じる。
なぜなら、何度注意しても一向に物を壊すのをやめないからだ。
以前、玄関のガラスの部分を蹴ってヒビを入れ、修理に何万もかけた。(しかも修理屋さんを呼んだのは本人ではなく母・・・。)
今ではそんなことはコロリと忘れて、何度も潰れるやめてと言ってるのに、扉をバン!と閉める。その度に音に過敏な私はビックリする。
またヒビを入れたら、また何万も払うのだろうかね。
器物破損で言えば、まだまだ父がやらかしたことはある。
もっと柔らかい?物で言うと、部屋のドアや壁、襖に穴を開ける。
父の部屋や玄関近くのトイレや和室は、父のせいでボロボロだ。来客があると恥ずかしいので頑張って隠す。(もちろん私と母がね!)
ちなみに、男の兄弟がいるので、彼らも反抗期の時には自分の部屋のドアに穴を作った。
でも、2人とも、一回きりで、2度とやらない。
母にめちゃくちゃ怒られたわけではない。親に怒られたぐらいでは反抗期の男子は聞く耳を持たない。
だから、多分、自分でやって自分で恥ずかしくなったんだろうと思う。
でも、父は何度も繰り返してきた。多分、これからも何かあったら穴を作る。
つまり、10代後半の男子でも制御できることを、60近いオッサンができないのだ。
これほど情けないことはない。
シラフに戻った時、なんとも思わないのだろうか。
前後不覚で何も覚えてないから平気なのか。
私は学生時代の時ですら記憶を飛ばすほど飲んだことがなく、今ではもう飲まないので、深酒がどういう状態になるのか全く分からないが・・・。
その図太い神経、分かりたくもないが、本人はそんな失敗をしても、次の週末にはまたしこたま飲み、また何かをやらかす。
失敗と言えばもう一つ、本当にアホだろうと思ったのが、ものすごく酔って帰ってきた次の日、父の顔を見ると前歯が3本なかった。
なんと泥酔の結果、転んで顔から地面へダイブ、前歯を折ったらしい!
自分の体重を前歯で受け止めてしまって、 3本もボッキリ折ったらしい!!(爆笑)
もう、ここまでくると笑える。
逆に笑える。
しかし、それでも酒をやめる気にはなれないらしい。
家族や友人、同僚に迷惑をかけ、自分の体にも傷を作っても、やめられないのだ。
なぜ、酒が合法なんだろうと思った。
私が高校生だった時は、自分はなんて不幸なんだと思って、父が酔って帰ってきた時は泣いていた。
しかし、父がどれだけやらかしても、母が泣いているのを見たことはない。
怒りはしても、その後すぐに自室で仕事を再開していた。
そして、社会人になった今。
母が、泣かない理由がだんだん理解できてきた。
要するに、もう、父に対してなんの期待もしていないということだ。
人は、他者に期待を寄せると、それが裏切られた時に落胆し、泣いたり怒ったりしたくなるんだと思う。
でも、初めからなんの期待もなく、希望もなく、治らないことに関して、泣くなんてことはないんだと思う。できないんだろうな。
だから、まだ残っている、深夜までかかる自分の仕事を淡々とこなす。
父が憂さ晴らしに飲んでいる時間にも、外の仕事をこなす。それが終わったら、家事や父のやらかしたことの後始末に追われる。もちろん、そんな時間には父はもうとっくに夢の中だ。
いい気なもんだな。
そんなことばかりをする父を、どうして尊敬できるのか。
子どもを3人育て、大学まで行かせてくれたことには感謝している。
しかし、それと酒のこととは話が別だ。
なぜ、周りに失望しか与えないのに酒を飲むのか。
酒さえやめれば取り戻せる信頼を、なぜ毎回の飲酒でドブに捨てるのか。
もう、父に対する期待がどんどん薄れていく。
母と同じような心境だ。
もう、私は父の飲酒のせいで泣くことはないんだろうな・・・。
次は母について書きます。